無麻酔歯石取りに関してよくあるご質問

Q:施術はどのように行っていますか?

A:小型犬さんの場合は、施術者の膝の上で仰向けに抱っこして行うことが多いです。大型犬さんの場合は、床に伏せてもらって施術者の膝に頭を乗せた状態が多いです。ただし、わんちゃんによって楽な姿勢が異なりますので、できるだけそのわんちゃんがリラックスできる状態で施術するように心がけています。

 

Q:道具は何を使っていますか?

A:大きな歯石は歯石除去用の鉗子を、細かい歯石はプロ用のハンドスケーラーを使っています。

 

Q:歯石を取っている様子を見ることはできますか?

A:ほとんどのわんちゃんはオーナーさまの姿を見ると落ち着かなくなってしまうため、基本的にはいったんお預かりして静かな場所で施術をし、終了後にお返しする形をとらせて頂いています。

 

Q:わんちゃんは痛がりませんか?

A:歯肉炎などで歯茎が腫れていなければ、歯石取り自体に痛みはありません。

 

Q:うちの犬はいやがって歯磨きもできないのですが、大丈夫でしょうか?

A:ほとんどの場合は大丈夫です。ただし、極端にいやがって噛んできたり暴れたりする場合は、当日は施術せず、ご自宅で歯を触る練習をして頂いてから後日施術させて頂く場合もあります。

 

Q:どんな犬が施術できませんか?

A:歯肉炎が進行してしまっていて、獣医さんでの抜歯等の治療が必要なわんちゃん。歯を触らせる習慣がなく、極端にいやがって噛んできたり暴れたりするわんちゃん。心臓や気管支に異常があり、施術を続けると持病が悪化しそうなわんちゃん。などの場合は施術を中止させて頂くことがあります。

 

Q:無麻酔での歯石取りのメリットを教えてください。

A:麻酔のリスクを排除できるため、比較的短い周期での施術が可能です。高齢・肥満・持病などで麻酔に不安のあるわんちゃんでも受けて頂くことが可能です。麻酔をかけない分、費用が安価です。

 

Q:無麻酔での歯石取りのリスクを教えてください。

A:資格を持ったドッグデンタルケアのスペシャリストが細心の注意をはらい施術いたしますが、わんちゃんが突然激しく動いた時にスケーラーでわんちゃんを傷つけたり、もともと持病のあるわんちゃんの症状が悪化するといった不測の事態が考えられます。トリミングと同程度のリスクはあるとお考えください。

 

Q:歯石取りをすると歯石が付きやすくなると聞いたことがあるのですが?

A:たしかにきちんと歯磨きを行いまったく歯石の付いたことのない歯に比べて、一度歯石が付いてしまった歯の方が歯石が付きやすい状態であることは間違いありません。ですが、現在すでに歯石が付いてしまっているのなら、それをそのままにして悪化させるより、いったん歯石を取ってリセットした方が歯のためにも歯肉のためにもベターです。その後きちんと定期的なケアを行えば、口腔環境を今より悪化させることなくきれいな歯を保つことが可能です。

 

Q:歯周ポケットの中や歯の裏側の歯石も取ってもらえますか?

A:歯周ポケットはわんちゃんが痛がらない浅い位置までの歯石をかき出す程度になります。おとなしいわんちゃんや歯石取りに慣れているわんちゃんの場合は、歯の裏側までの施術が可能です。ただし、歯の裏側は歯石ではなく汚れだけのことも多いため、限られた時間内では歯肉に影響を与える歯石取りの方を優先させて頂いています。

 

Q:無麻酔での歯石取りを受けるにあたり、注意事項はありますか?

A:心臓や呼吸器系の病気、関節系の病気に関しては、施術により症状が悪化する可能性がありますので、獣医さんで健康チェックのうえ、必ず施術者にその旨お申し出ください。

長時間の仰向けの姿勢や取れた歯石や歯垢が原因で嘔吐が誘発される恐れがありますので、施術前の食事は2時間以上前にお済ませください。

 

Q:時間はどれくらいかかりますか?

A:わんちゃんの性格、歯石の付着具合にもよりますが、おおよそ30〜90分程度が目安です。高齢や持病のあるわんちゃんや、あまりにも歯石量が多い場合は、施術を2回に分けさせて頂くこともあります。

 

Q:歯石取りをした後はどういうケアをすれば良いですか?

A:できるだけ毎日ご自宅で、歯ブラシやガーゼを使って歯磨きを行ってあげてください。また、歯石が付いたまま放置しておくと歯肉炎が進み歯周病になるリスクが高まりますので、少しでも歯石が付いてきたら早めに取ってあげましょう。その子の口腔環境にもよりますが、3ヵ月〜6ヵ月毎の歯石取りをお勧めしています。